㈱リットモア代表の市岡麻美です。今日は、オトナ女子の写真加工事情についてお話します。

SNSが大好きで、流行の先端を切り開く女子たちは、自分の写真にもこだわります。インスタなどにアップする前には、写真アプリを使った加工が欠かせません。

そんな彼女たちの写真加工を支えてくれているのは、写真アプリの進化です。SNSなどで見かける憧れの顔に近づきつつ自然に加工するような加工を、日常的に行っています。

今回は、顔写真の「盛り」事情にフォーカス。オトナ女子の間で流行っている加工術や憧れの顔の特徴などを挙げながら、彼女たちのビューティー観にも迫っていきます。

1)写真加工はオトナ女子を助けてくれる

最近のインスタの写真は「ナチュラル」が流行ですが、それでも自分の顔の修正はします。

遠目の写真であれば加工なしでも問題ありませんが、顔がハッキリ分かる写真はやっぱり加工したいもの。
アプリで加工すれば、シミ、しわ、むくみ、目や顔の大きさ、さらには崩れかけた化粧まで修正できてしまいます。

特に、出会い系の婚活アプリでは、プロフィール写真が命ということもあり、加工した写真を使用している女子は多いです。
現実と違いすぎて驚かれないように自然な加工を施すのが鉄則ですが、オトナ女子こそ、写真加工に助けられる場面が多いといえそうです。

また、複数人で写真を撮った場合、撮影したスマホの所持者が「みんなの加工係」となって、加工した写真をみんなに「納品」することも。

中には、加工係を買って出るべく、かたくなに自分のスマホで撮影したい人もいるようです。他の人に加工を任せず、自分の好みの顔にしたいという心理があるのです。

2)SNOWを使ったナチュラル写真加工術

では、彼女たちはどんなふうに写真を加工しているのでしょうか?

よく使われているのは「SNOW」というアプリです。

SNOWといえば、動物フィルターで可愛い犬やクマに変身できる加工アプリ。
しかし、この動物フィルターを使った加工、以前よりは見かけなくなりました。
SNOWは「盛れる」と有名になってしまったこともあり、「盛りたい」気持ちが見え見えになってしまいますし、動物のイラストなども可愛すぎて恥ずかしいのです。

婚活アプリを使っている男子からも、「SNOWのクマとか犬になっている女子は可愛いけど、本物と違う可能性があるから警戒する」という声が。
あからさまに盛ってしまうと、二の足を踏まれてしまうわけです。

進化したSNOWを使ってナチュラルに盛る方法!

しかし、今のSNOWは動物フィルターだけではありません。
自分の顔をリアルタイムに確認しながら、好みの顔に調節できる「神機能」ができたのです。
この機能を使えば、あからさまではないナチュラルな加工に仕上がります。

▽気になる部位を選んで、レバーで好みの顔に調整します。

▽Before After

Afterの写真では、目がぱっちりと開き、輪郭と鼻がすっきりとシャープに。肌もきれいになりました。

複数人で写った場合でも全員に同じ加工が反映されるので簡単です。
また、この状態で動画も撮影可能。後から加工する手間がありません。

これなら、盛っていることがバレにくいナチュラルな加工ができますし、自分の好みで修正レベルを調整できるので、オトナ女子でも使いやすいのです。

メイクをトッピングできる「MakeupPlus」

SNOWを使っても「なんか顔が薄い」「物足りない」というときは、「MakeupPlus」というアプリで追加加工します。
このアプリでは、お化粧を追加することができます。

▽メイクパレットのようにメニューが並んでいます。

人気なのは、リップカラーやチークの追加。アイメイクもカラー展開が豊富です。

▽Before After

リップやチークをほんのり入れることで、血色が良くなりました。顔の陰影を強調するハイライト・ローライトを入れ、よりメリハリのある顔に変化。
更に、目には薄茶色のカラーコンタクトを入れ、ヘアカラーは流行のアッシュブラウンにカラーリングしました。

やり過ぎるとケバくなってしまうのでレベル調整が必要ですが、崩れかけたヘアメイクは必要に応じてこのアプリで修正している女子が多いです。

3)インスタ映えする流行の顔=代表は「テリちゃん」

アプリでナチュラルに「盛る」方法をお伝えしてきましたが、彼女たちが目指す「なりたい顔」には共通点があります。

インスタで大人気の「テリちゃん」をご存知でしょうか。
2017年頃から一気にインスタで有名になった韓国のモデルさんです。2018年現在のフォロワー数は100万人。
彼女が自撮り写真を投稿するだけで、10万いいねがつくほどの人気ぶりなのです。

今年は、日本のファッション雑誌で表紙を飾ったり、カラーコンタクトのモデルになったりと引っ張りだこ。
まさに今もっとも「インスタ映え」しているお顔といえます。

SNSで自分の顔を加工してブランディングを行っている女子たちは、テリちゃんの顔を目指して、

・顔を細くする
・鼻とあごを尖らせる
・目を大きくする

人が多い印象を受けます。美容整形でもそういったオーダーが流行している気配があります。

また、テリちゃんの髪型も大人気のよう。
実は私も、髪型だけでもテリちゃんに近づきたいと思い、昨年、美容師さんにテリちゃんのインスタを見せたのです。すると、「またこの子か!この子のオーダーが本当に多いから僕もインスタフォローしたんですよ」と言われました。
テリちゃんは、女子をボブにしてしまう魔力も持っているようです…。

※テリちゃんヘアのときの写真。髪型はテリちゃんと同じですが…釣りの写真はインスタ映えしませんね…。(笑)

4)なぜそこまで写真加工にこだわる?

ここまで紹介してきた事例は、比較的自然な写真加工でしたが、自分の顔に現実離れした修正を施し、SNSでブランディングをする人もいます。

「加工しても本当の顔が変わるわけではないのに、なぜそこまでするの?」と思う人もいるかもしれません。
本来の顔とかけ離れた加工をする人たちにとっては、加工なしの写真はすっぴんと同じ。人に見せるものではないのです。

ただ、加工には中毒性があるのも事実です。
ずっと写真を加工していると、本人は感覚が麻痺してしまうのか、どんどん加工強度が上がっていってしまうのです。
こうなってしまうと、周りは気がついていても触れることができません。

とはいえ、加工によってインスタ映えする顔になれれば、フォロワーも増えますし、インフルエンサーとしてネットセレブになれる可能性もあります。そうなれば仕事も増えます。
また、フォロワーはその人の写真加工も含めて、「世界観」を楽しんで見ているものです。

ネットの世界と現実世界を分けて考えると、実際の顔と多少かけ離れていたとしても、それはそれでいいのです。

5)まとめ

写真を加工して「盛る」のは、彼女たちにとって「おしゃれやメイクの延長」という感覚で、ごく普通に行うもの。
加工の度合いは人によってさまざまですが、女子の間では当たり前です。

今はアプリの進化によって、誰でも簡単に自然な加工が施せます。
また、加工することによって「インスタ映え」する顔になれば、それが知名度や仕事に直結する時代でもあります。

そして、女子たちがインスタで参考にしているのは日本人だけとは限りません。今回ご紹介した「テリちゃん」は韓国のモデルさんです。特に韓国の流行は日本に入ってくることも多いので、日本人だけでなく韓国の有名インフルエンサーもフォローしておくと、女子の次の流行が読めるかもしれません。

※写真加工は女子だけのものではありません。最近は男性も使えるこんな加工アプリが出ているようです。これは騙されますね(笑)!
これからはお洋服なんかも、加工で好きなものを着られる時代になるのかもしれません。

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市岡 麻美(Asami Ichioka)
ミレニアル世代特化の女性向けマーケティング支援事業を手がける㈱リットモアの代表。
ベンチャー企業で広告事業に従事し、販売メニュー・媒体資料の作成から営業、制作のディレクションまで一貫して行い売上を伸ばす。より女性にフォーカスした企画制作をするため2014年に独立。大手メーカーとプロモーションの企画制作に携わっている。
 
 
 

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